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実詞と虚詞

 以前に、表意文字の説明で数字や数式を例に出しました。では、表意文字から構成される文とは何でしょうか?次の数式を見て下さい。

 2×3+5×(1+3)=26

 このような式を文だと考えた場合、「乗算は加算に優先される」とか、「括弧で括られた部分を先に計算する」とか、そういった約束が文法です。実際に並んでいる数字や記号が単語だと思って下さい。中国語の単語は、実詞と虚詞にわけられます。実詞とは、名詞や動詞など、単独で意味を有する単語です。虚詞とは、介詞(英語の前置詞のようなもの)や接続詞など、機能語として文法を補助する単語です。  上の式を例に説明すれば、2や3などの具体的な数が実詞であり、+や括弧などの記号が虚詞です。数式に現れる数は無限にあります。しかし、数学の記号の数はそれほど多くはありません。実詞、つまり名詞や動詞は、無限とは言えませんが、覚えようとするとキリがありません。一方、虚詞は、実詞ほど多くはありません。日本語の助詞や英語の前置詞の数に限りがあるのと同じです。  中国語に限らず、外国語の学習の鍵は、機能語だと思われます。名詞や動詞などは、学習者の目的によって、重要度が大きく異なります。中国語の特許明細書を読みたい人にとって、白菜やパンダを中国語でどう言うかは、あまり重要ではありません。単語帳を作って単語を記憶するような学習法は、無駄とは言いませんが、非効率です。数が少ない虚詞を覚えてしまえば、虚詞以外が実詞であることがわかりますから、実詞については、辞書を引けばよく、何度も現れる実詞は、そのような作業で自然に記憶されると思われます。

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