西洋将棋
2017年も残りわずかとなりました。今年は、地元愛知出身の天才少年棋士の活躍で、将棋が多くのニュースで取り上げられました。一方、弊所では、チェスが流行っています。私も、昼休みや業務後に米国人の同僚とチェスを指して楽しんでいます。 チェスも将棋もルーツは同じらしく、駒の動きも似たものが多くあるので、将棋を知っていれば、チェスのルールを覚えるのは簡単です。逆もまた然りで、チェスを知っていれば、将棋のルールは簡単に覚えられるようです。 当たり前と言えば当たり前なんですが、将棋を覚えたての同僚は、子供の頃から将棋を指している私に歯が立ちません。しかし、同じ相手とチェスをやると、私の方がなかなか勝てません。やはり、このようなゲームは、論理的な思考能力以外に、経験が勝敗を決める重要な要因になっているのだと思われます。 「両取り」、「串刺し」、「開き王手」など、将棋の技はチェスにも応用できます。しかし、取った駒を味方として使える(敵が寝返る?)日本の将棋と、取られた駒が決して復活しないチェスとでは、基本的な戦略が違うような気がします。将棋の場合、かなり駒損をしていても逆転のチャンスはあるのですが、チェスでは、一旦兵力に差がついてしまうと、逆転はなかなか難しいようです。盤上からどんどん駒が消えていく西洋のチェスは、日本人の私からすると、ちょっと恐ろしい気がします。