Technically, yes.
英語話者と話していると、technicallyという単語をよく聞きます。今回はこのtechnicallyについて考えてみます。
話題が何らかの技術である場合、「technically possible」は、「技術的には可能」という文字通りの意味と同時に「倫理的に問題がある」、「コスト的に現実的ではない」といった否定的意味が含まれることが多いようです。これは日本語でも同じなので理解しやすいと思います。
ただし、technicallyは、技術の分野以外でもよく使われているようです。例えば、「technically illegal」と言えば、「違法ではあるが、取り締まられていない」といったニュアンスになります。日本では、自転車で歩道を走ることは「technically illegal」と言えそうです。
多くの日本人は、中学と高校で英語を習っていますから、「英語を何年勉強しましたか?」と問われれば、少なくとも6年と答える必要があります。しかし、6年も勉強しているのに会話に自信がない場合、six yearsと答えるのは気が引ける、という人も多いと思います。こんなときに、「six years, technically」と答えれば、「6年勉強したけど…」というニュアンスを相手に伝えることができるようです。
以上から、technicallyは、日本語の「一応」に近いのではないかと考えています。「一応可能」、「一応違法」、「一応6年」などと言えば、日本語でもかなり近いニュアンスになりそうです。曖昧な表現を好む日本人にとって、technicallyはかなり実用的な単語だと思います。
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